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キリスト教系大学の教授

キリスト教系大学の教授で、リベラルで通っているSさんが、日本の大学生には、半年から一年の「自衛隊」経験が必要だ、という主旨の発言をされて、正直いって驚かされました。といっても、デンマークやノルウェーという福祉国家には、兵役の義務をボランティアで代替してもいいというシステムがあります(ここでは、国家に対する「義務」という観点を取り去って考えてみます)。強制的な兵役と自発的なボランティアを同位に置いているのですね。Sさんのいいたいことは、青年期に、社会的・共同的な活動をする訓練を経験しないと、社会生活に適応不全な人格が形成される、ということです。ところが、日本のどこにも、そのような訓練を保障する場がない。社会生活の能力をもつ大人になりえない人間が多く輩出される理由もここにある、というわけです。だから、ボランティアとして自衛隊で学生が訓練を受ける、ということなのです。もちろん、自衛隊は、軍事活動を基本に置いています。しかし同時に、国土保全的な活動の側面ももっています。この二つをあえて分離するならば、大学生が、一定期間、後者の活動経験を積むことを、私としても反対する理由はありません。そして、自衛隊で訓練を課すという強制システムも、教育システムの一環として、つまりは、大学のカリキュラムに組み込まれたものとして、考えられるべきでしょう。その場合、メニューは自衛隊での訓練だけでなく、複数のものが考えられてしかるべきでしょう。
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