豊胸材訴訟に影響されて、シリコーン含有避妊用体内植え込み材ノーブランドも集団訴訟の標的となった。おそらく、豊胸材訴訟の最も興味深い影響は、それまでになくノーブランドに慎重になったことだ。ノーブランドは1991年に市場に紹介された避妊用体内植え込み材である。それは非常に小さな6個の棒状の物で、シリコーンコーティングされており、腕の皮下に埋め込まれると、その効果は5年間続く。1990年FDAに承認されて以来、使用者はノーブランドのことを思いわずらう必要がないので、市場に出回っている避妊用具の中で最も信頼できるものだった。特に十代の間ではそうだった。しかし突然、豊胸材訴訟とよく似た製造物責任訴訟の標的となった。ノーブランドのメーカー、フィズ・エアスト社と親会社のアメリカン・ホーム・プロダクト社(AmeriacanHomeProdud)を訴える訴訟の数は、ノーブランドが市場に出た最初の3年間の20件から、1994年には180件に増加した。そればかりではなく、すでに述べたように、50件近い集団訴訟も起こされた。エモリー大学の婦人科と産科教授で、1992年のFDAの豊胸材に関する諮問委員会の議長でもあったエリザベス・コネルは、豊胸材論争とノーブランド論争の類似は驚くほどだと「ニューヨークタイムズ」紙に語った。どちらの訴訟でも、弁護士は女性にメーカーを訴えるように積極的に誘い、訴訟に関わった何人かの医療関係の専門家は、シリコーン関連病の有無を検査するための研究室も所有している。もっとも、その検査が価値あるものかは立証されていない。
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